IELTSのリーディング・テストでは、ボリュームのある内容を読解し40の設問に答えていかなければなりませんが、将来のイギリス大学留学はさらに大量の英文を読み、課題をこなしていく必要がある方が多いでしょう。その時にとても役立つリーディング・スキルがスキミングとスキャニングです。
今回はスキミングとスキャニングについて知りたいという方に、 SI-UK・IELTS対策センター・東京の豊かなIELTS指導経験を持つネイティブ講師が、IELTS攻略法シリーズ:第14回、スキミングとスキャニングの違いについてご紹介します!
アカデミック・リーディングのコツ!スキミングとスキャニングはどう違う?
IELTS試験を受ける時、私たちは学術的な読解スキルを使う必要があります。学術的な読解スキルとして最も一般的に知られている2つのスキルは、“Skimming”(スキミング)と“Scanning”(スキャニング)です。いつも学生たちに、一般的なイギリス人にこの2つの意味の違いは何かと尋ねたら、おそらくどちらも“速読”という意味だと答えるだろうと言っています。しかし、これは正確な答えではなく、この2つには違いがあります。このブログではその違いについてご説明しましょう。
1. なぜ“Skimming”(スキミング)と“Scanning”(スキャニング)が必要なの?
IELTS試験で受験者は1時間に2,750語まで読まなければなりません。結構量が多いですよね。さらに将来イギリス大学のコースに入学するなら、おそらくリーディング・リストをもらい、そのリストには年間に10冊程度の本が書かれているでしょう。これも英語で読むには大量で、やりがいのあるリーディング・タスクではないでしょうか。
これがスキミングやスキャニングといった学術的な読解スキルが必要な理由であり、学生は実際に読む量を減らすことが出来ます。この様なスキルを使うことで、本やテキストの重要な情報が見つかる場所を特定し、どのセクションがあまり必要ないかを知ることが出来ます。
そして次に、重要なセクションを読み、それほど関連がない部分は無視します。これを私は “Selective Reading’(選択的読書)と呼んでいますが、これについては下記のIELTS対策ブログで少しご紹介していますので、ご覧下さい!
➡️【IELTS攻略法シリーズ:第7回】IELTSリーディングで効果的にスコアUPするためのヒント!
2. “Skimming”(スキミング)
“To skim”(さっと読む) はさまざまな定義がありますが、全てが”表面“という意味に関連しています。私たちが湖で楽しむ“skim a stone”とは、石が水面で跳ね返るように投げることを意味します。また“Skimmed milk”(スキムミルク)表面の脂肪を取り除いた牛乳です。“Skim reading”(スキム・リーディング)はこの意味を持ち、 “surface reading”と呼ばれることもあります。このように“Skimming”(スキミング)する時は、テキストから主要なアイデアを選ぶことだけを目指します。
タイトルや小見出し、最初と最後の文、また各パラグラフを実際に読むかもしれませんが、残りのテキストについては、すばやく目を動かしながら、重要なセクションを選択しなければなりません。固有名詞や名詞、動詞、形容詞、そして数字などの内容語にフォーカスし、前置詞や助動詞、代名詞などの機能語は無視します。このスキミングによってそのテキストの要点を知り、全体に何を伝えているのかを把握することが出来ます。
アカデミック・リーディング以外の楽しむために読書をしている時は、読むか読まないかの選択肢しかないので、この様な実例を挙げるのは難しいのですが、例えば新聞の記事を読むかどうか決める前にさっと目を通すこともありますし、本を買うか買わないかを決める時に、何ページかざっと読んでみることもあるでしょう。
ここで重要なポイントはスキミングによって情報がテキストから脳へ伝わり、それによってテキストにどんなことが書かれているか、また各段落が何を伝えているのか大体知ることが出来ます。またその文章の一般的な構成が掴めます。
3. “Scanning”(スキャニング)
“To scan”(スキャンする)も一般的な定義を持つ単語であり、スキャナーを使って書類をスキャンすると、リーダー(読み取り機)を動かして書類をPDFやJPEGに変換します。また同じようにお店で買い物をするときも、店員の人が商品をスキャンしてくれます。そのレーザーはバーコード上を素早く左右に動き、レジではこの情報によって価格を表示します。この様に“Scanning”(スキャニング)とは 左右に動くという意味に捉えていいでしょう。
スキャン・リーディングには、間違いなくこの感覚があります。重要な事は、スキャンしているときに特定の何かを探しているということです。例を挙げると、歴史上の人物について「このひとは何年に亡くなりましたか?急いで探して!」とメールで尋ねられたら、最初から読み始めませんよね。あなたは探している答えが何年という数字になることを知っているでしょうから、テキストを左から右にさっと見て、4桁の数字を見て戻ってきます。またそのテキストが、人の一生についてであれば、ほとんどの場合その人の死は始まりでななく、通常後ろからざっと目を通すでしょう。これが“Scanning”(スキャニング)です。テキストの中から特定の情報を探し出すために、関係ない単語はスルーして、文章に目を走らせます。
例えば空港に行くと乗る便名、時間、目的地がわかります。空港で出発時刻案内のボードを見た時に、通常、全てフライトの詳細を自分のフライトが見つかるまで読むことはありません。自分が探したいフライト・ナンバーがあり、それが見つかるまでさっと目を通します。次にそのエリアに焦点を当てて読むでしょう。
学術的なリーディングにおける“Scanning”(スキャニング)でも同じことが言えます。特定の何か探しているものをスキャンし、その情報を見つけます。ここで重要なのは、特定の情報が脳から送られテキストを見るので、スキミングとは逆の状態になるということです。
4. “Skimming”(スキミング)と“Scanning”(スキャニング)を活用しよう
多くの人が“Skimming”(スキミング)と“Scanning”(スキャニング)を使って文章を読むのは難しいと感じているでしょう。普段本を読むときはほとんど時間制限がないので、この2つのスキルを利用する必要がなくなります。この2つのスキルが本当に重要なのは、時間のプレッシャーの中でリーディングをしなければならない学習環境のような場合です。
いかがでしたか。今回習ったこの便利なスキルを IELTS対策で実践して、将来の大学留学でスムーズなアカデミック・リーディングを実践しましょう。イギリス大学留学に向けてIELTS対策に特化した学校をお探しの方は計画的にスコアアップを目指せるSI-UKのIELTS対策センター・各コースがおすすめです!
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