イギリスでは人々が様々な場面において、丁寧な会話表現を活用しています。しかし、初めてのイギリス留学では、礼儀正しい表現を上手に使いこなすのが難しいことも。今回はイギリスのネイティブの人々とのスマートなコミュニケーションのために、英語で丁寧に頼み事をする時の表現について、SI-UK・IELTS対策センターの経験豊かなネイティブ講師に教えてもらいましょう。それではIELTS攻略法シリーズ:第22回、留学生活で役立つ、英語で丁寧に頼み事をする時の表現についてお届けします!
【IELTS攻略法シリーズ:第22回】留学生活で役立つ、英語で丁寧に頼み事をする時の表現とは?
1. 礼儀正しい表現
子供の頃、家族でディナーをした時のことです。私は父に「“Could you pass the salt?” (塩を取ってくれますか。)」と言いました。すると父は「“Please!”」と、私が “please”を加えるべきだという感じで答えました。私が「でも僕は“could you”を使ったよね、これは礼儀正しい表現だよ!」と反論すると、父は「もっと礼儀正しい表現をしなさい。」と言いました。
この会話をよく覚えているのは、私の父が間違っていなかったことに気づいたからです。英語では、“Manners cost nothing” (マナーを守るのに、お金はいらない)、また“Manners make the man” (or woman)(礼節が人を作る)という言葉があり、これは真実です。マナーは無料であり、礼儀正しくするのは、社会生活に欠かせないポイントの一つ。これはどの文化にも当てはまりますが、マナーの定義は場所によって異なりますので、今回はイギリス留学生活で役立つ英語で丁寧に頼みごとをする時の表現についてご紹介します。
2. 命令形
英語の命令形(imperative form, order)は動詞をそのまま使います。これはとても直接的な表現で、丁寧な表現とはみなされません。しかし命令形は緊急時などに便利で、友達と一緒に使うこともあります。
- “Stop!”(止まれ!)
- “Be careful!”(気をつけて!)
親友には “pass the salt”(塩取って) と言うかもしれませんが、かなり失礼だと思われる場合も。
3.「please」だけを使う
“Please”だけ使っても、あまり礼儀正しい表現とは言えません。それは少し冷たく聞こえるので、相手はあなたが少し怒っていると思うでしょう。
- “Move, please.”(どいてください)
- “Please stop doing that.”(やめてください)
- “Give me that back, please.”(それを返してください)
相手に“Pass the salt, please”(塩を取ってください)と言うとしてもまだ少し丁寧さが足りません。次にご紹介する表現をお勧めします。
4. “Could you” に “please”を足す表現
“Could you” に “please”を足す構造が丁寧に相手にリクエストするための基本です。私の父が言う通りでしたね!もし私が、“Could you move out of the way?”(どいてくれますか。)と言ったら、あまり丁寧に聞こえませんし、“Move out of the way, please”(どいてください。)というのはちょっと命令のようです。しかし、“Could you move out of the way, please”(道を開けていただけませんか)は ほとんどの場合、礼儀正しい表現として使えるでしょう。
-
“Could I have a gin and tonic please?”(ジントニックをいただけますか。)
-
“Could you say that again please?”( もう一度言っていただけますか。)
-
“Could you pass the salt please?”(お塩を取っていただけますか。)
5. さらに丁寧な表現で頼みごとをする
一般的にもっと丁寧に頼みごとをする場合、下記の表現はどれも問題ありません。しかし友達との会話など場合によっては、ちょっと丁寧過ぎだと思われるかもしれません。
- Could you possibly… please?(〜していただくことはできますか。)
これらのフレーズの多くは、あなたのために誰かが何かをしてくれるかどうかの可能性について話しています。これはより間接的なフレーズになります。私は相手に直接何かをしてほしいと言っているのではなく、相手に何かをしてもらうことが可能かどうか聞いています。
- Would it be possible for you to… please?(〜をしていただくことは可能でしょうか。)
このフレーズは“would”を使いますが、想像していることについて話しているために“would”を使います。厳密に言えばこの表現で、何かを可能かどうかを想像しています。相手に何かをリクエストしていないし、私たちは要求が許可される可能性についても聞いていません。その要求が許可されるかどうかを想像している段階です。
- I wonder if it would be possible for you to… please....(〜して頂けないかと思っているのですが。)
少しややこしくなりますが、このフレーズでは、相手にそのリクエストが許可される可能性について想像していることを伝えています。これさらにpleaseを使っているので、非常に礼儀正しい表現です!
- Is there any way that you could possibly see your way to… please.(あなたがどうやって〜していただくことができるのか、可能な方法はありますでしょうか。 )
これはおそらく丁寧すぎですね。しかしこれは何かを間違えてしまったことで、あなたの代わりに行動を起こすよう誰かに頼んでいる状況で使われる可能性があります。例えば飛行機に乗り遅れて、無料で新しい便に振り替えてほしいと言っているのかもしれないし、間違った時間に駅に行って、誤って列車の切符を使ってしまい、新しい切符を発行してもらっているのかもしれません。(これは私の経験談です。)
そうは言うものの、知らない人に対して礼儀正しすぎるということはないでしょう。しかし友達と一緒にいて“Is there any way that you could possibly see your way to passing me the salt, please” (あなたにどうやって塩を取っていただくことができるのか、可能な方法はありますでしょうか。)と言ったら友達にやりすぎだよと言って笑われるかもしれません!
いかがでしたか。丁寧な依頼の表現をさらに学び、身につけて、イギリス留学生活での人々との交流に役立てましょう。イギリス留学に向けてIELTS・EAP対策の高品質なスクールでアカデミック英語スキルをUPしたい、目標のIELTSスコアを獲得したいという方はSI-UK・IELTS対策センター、東京・大阪校がおすすめです!現在、東京・大阪校では、お盆の特別オンライン・コースのお申し込みを受付中です。IELTS対策センターのコースは、IELTS対策の豊富な指導実績を持つネイティブ講師たちがIELTS対策の採点基準やコツ、頻出する語彙などを徹底指導し生徒の方達から大変ご好評をいただいております。
7月30日迄!お盆IELTS対策・留学準備(EAP)オンライン各コース15%OFF
7月30日までのお申し込みで、お盆に開講されるIELTS対策・留学準備(EAP)オンライン各コースが 15%OFF に!この夏にイギリス大学留学に向けて効果的に英語力を向上させませんか。このチャンスをお見逃しなく。詳しくは下記のスタディガイドでご確認ください!
➡️お盆IELTS対策・留学準備(EAP)オンライン各コース
【東京&大阪オフィス】東京オフィスは、8月22日までリモートワークを延長いたします。
SI-UK・東京・大阪オフィスにつきまして、大阪オフィスは7月1日より対面式個人レッスンを再開しておりますが、感染対策からオフィス内の人数を制限しておりますので、7月中の留学カウンセリングおよびグループレッスンは引き続きリモートで行います。東京オフィスのみ緊急事態宣言発令を受け、全ての業務は7月12日から8月22日までリモートワークを継続いたしますのでご了承くださいませ。リモートワーク期間中も SI-UKはイギリス大学出願サポートや英語レッスンを通常通りにご提供して参りますので、ご質問がある方はお気軽にお問い合わせください。
- 東京オフィス:tokyo@ukeducation.jp
- 大阪オフィス:osaka@ukeducation.jp