イギリス留学先で風邪などにかかってしまった時は、イギリスの医療システムがよく分からないと不安なもの。その前に基本的なことを知っておきたいですね。長期留学して大学などで学ぶ時、留学生はイギリスの医療制度(NHS)に加入する事は可能なのでしょうか。今回は留学生のイギリス医療制度(NHS)加入についてお伝えします!
1.イギリスの医療制度、NHS
イギリスは、1948年に患者に公平なサービスを提供するために設立された、国民保険サービスNHS (National Health Service) があります。NHSは国民全員に所得の上下なく、普遍的な医療サービスの提供をするという目的で始まりました。以前はすべての医療が無償でしたが、後になって処方薬費用の一部、また歯科治療は自己負担になりました。
2.イギリスの医療制度、NHSを留学生は利用できるの?
イギリスに6ヶ月以上滞在しビザの発給を受けている非ヨーロッパ国籍の留学生や、ワーキングホリデーの方は、滞在中の医療費を負担する事なくイギリスの医療制度NHSのサービスを使用する事ができますが、2015年より健康保険付加料(IHS :Immigration Health Surcharge)をビザ申請提出時に支払う事が義務付けられています。
3.IHS (Immigration Health Surcharge)について
以前はNHS (National Health Service、国営の病院、医療サービス)は、イギリスに滞在する海外の人々にとっても健康保険付加料を払わず無料で医療を受けられるサービスでした。しかしイギリスで税金を納めていない外国の人々が医療サービスを受ける事で、イギリスの財政を圧迫しているという問題があり、その解決策としてIHS (Immigration Health Surcharge)という制度が作られました。
4.IHS の申請
6ヶ月以上イギリス留学する場合は、日本でビザの申請をする際に滞在期間に応じて健康保険付加料(IHS :Immigration Health Surcharge)の支払いが必須となります。NHSを利用する、また海外旅行保険に加入しているなどは関係なく健康保険付加料(HIS)を支払わずに、ビザの申請だけを行う事はできません。
健康保険付加料(IHS :Immigration Health Surcharge)は、各自がオンラインでビザ申請を提出する時に支払うこととなり、それぞれのイギリスビザの合計期間に対して、前払いが必要となっています。
イギリス政府のWEBサイトで条件に合わせてIHS (Immigration Health Surcharge)を計算する事ができます。→WEBサイト(外部サイト)
5.イギリス入国後はすぐNHSを利用できる?
イギリスで、NHSのサービスを利用するためには、入国後にBRPカード(Biometric Residence Permit)を取得しなければなりません。このカードは、医療制度、NHSを受けるためだけでなくイギリスに6ヶ月以上滞在するには必須のカードとなっています。イギリスに入国して10日以内に、BRPカード(Biometric Residence Permit)を最寄りの郵便局等で受けとらなければなりません。
GP(General Practioner)への登録
その後にNHSの医療制度を利用するために、まずは自宅の近くにあるお医者さんGP(General Practioner)の登録を事前に行う必要があります。NHSでは、無料で診療してもらえますが、歯科治療はNHSの適応外なので注意しておきましょう。
6.日本語での診療を受けたい時は
NHSは、無料で診療してくれるというメリットがありますが、診察までに時間がかかってしまうことも。すぐに見て欲しい、日本語での診療が安心という時はNHS対象外のプライベートの病院もありますが、有料であり高額になることがあります。
プライベートの医師に見てもらいたいと希望している場合は、日本から海外留学保険などに加入する事がおすすめです。しかし海外留学保険の適応対象外になっている場合もあるので事前に確認してから診察してもらいましょう。
AIG損保の留学生保険
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