春に向けて、暖かい陽の光を感じる日が多くなってまいりましたが、現在はイギリス大学留学に向けてIELTS 対策を独学で進めている方も多いのではないでしょうか。しかし、IELTS 対策のスピーキングやライティングは、独学でIELTS 対策本を使いながら学ぶのが難しい分野と言われています。
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IELTS対策を熟知したSI-UKネイティブ講師が、スコアアップのヒントから重要なポイントをご紹介するIELTS攻略法シリーズ、第3回目の今回は“過去形と現在完了形を学ぶヒント”をお届けします!
【IELTS攻略法シリーズ:第3回】過去形と現在完了形を学ぶヒント
日本の学生は英文法を気にかけることが多いですが、確かに英文法には紛らわしい部分が多く、ネイティブでさえ説明出来ないことがあります。その中で学生が難しいと感じる文法の一つが“完了形”です。ここでは、完了形の1つ“現在完了形”をもっと楽に使えるようになるための、役立つヒントをいくつかご紹介します。
初めに忘れた方がいるかもしれないので、簡単におさらいしましょう。現在完了形は次のように構成されています。
- 主語 「+HAVE +過去分詞」 +目的語
- I have eaten fugu. (フグを食べました。)
- I have never been to Russia. (ロシアに行った事がありません。)
学生は、現在完了形をどう使うか、また特に“現在完了形”と“過去形”の違いについて考えます。まずは“過去形”の構成を見てみましょう。
- 主語 +過去形 +目的語 +時間
- I ate steak yesterday.(昨日ステーキを食べました。)
- I didn’t go to school last week.(先週、私は学校に行きませんでした。)
比べてみると、すぐに違いがわかるのではないでしょうか。“過去形”を使うときには、その行動が“いつ”行われたかについての情報を含む必要があります。しかし“現在完了形”では、いつと言う必要はありません。
1. “いつ”が必要な過去時制
- 例えば:I ate a hamburger.(ハンバーガーを食べました。)
といったら過去形の文章は完全ではありません。もし私がそう言ったら、相手はWhen?(いつ?)と聞くでしょう。そして私はこう答えます。
- I ate a hamburger yesterday.(昨日ハンバーガーを食べました。)
もちろん、質問の中で誰かが時間を設定した場合や、すでにそれが明確な場合は、時間を追加する必要はありません。例えば、
- A: What did you eat yesterday?(昨日は何を食べましたか。)
- B: I ate a hamburger.(ハンバーガーを食べました。)➡️この質問から時間は明確です。
または: Yesterday I woke up, got out of bed, cleaned my teeth, went to work, had lunch, came home, had dinner and went to sleep.(昨日は起きて、ベッドから出て、歯を磨いて、会社に行き、昼食を食べて、家に帰り、夕食を食べて、寝ました。)➡️この場合も、最初の単語からすべての行動に関する時間が明確ですね。
2. “現在完了形”では、 「いつ」 という必要がない
- 例えば:I’ve been to America(アメリカに行ったことがある)
- Have you ever eaten fugu?(ふぐを食べたことはありますか?)
- Yes, I have.(はい、あります。)
これは経験に関する“現在完了形”で、他にもいろいろな使い方がありますが、その経験(例ではアメリカに行ったこと、フグを食べたこと)は私たちの中に“現在ある”ことを意味するので、“現在完了形”は現在までつながっているイメージであり、現在形となります。したがって、“現在完了形”を使う時は、通常、人生経験について話します。例を見てみましょう。
例-1:
- A: I’ve eaten bread.(パンを食べたことがあります。)
- B: Huh? So has everyone, surely.(え? もちろん、みんなもそうだよね。)
例-2:
- A: I’ve eaten bread from one of the best bakeries in Paris.(パリで最高のベーカリーでパンを食べたことがあります。)
- B: Ooh really? How was it?(本当に?どうだった?)
時間を含む“過去形”:
- A: What did you eat yesterday?(昨日は何を食べたの?)
- B: Nothing special, I just ate some bread.(特別なことはなかったよ。パンを食べただけ。)
3.「経験」 について“現在完了形”を使い、具体的な情報については“過去形”に切り替える
“現在完了形”を使う時は、一般的に会話の最初の部分(経験について)だけに“現在完了形”を使用し、より具体的な情報については“過去形”に切り替えていることに注意しましょう。
例えば:
- A: Have you ever been to Africa?(アフリカに行ったことがありますか?)
- B: Yes I have. I went there about 5 years ago.(はい。5年くらい前に行きました。)
- A: Wow. How was it?(すごい。どうだった?)
- B: It was great. I saw elephants!(すばらしかったです。象を見ました!)
この場合、初めAの ”経験 ”についての質問は “現在完了形”であり、Bの答えもそうでした。しかし、彼らはすぐにもっと情報を提供するために“過去形”に切り替え、会話はその時制で続いています。
先ほど述べたように、“現在完了形”の利用方法はこれだけではありませんが、これが最も一般的な”現在完了形”の使い方の1つです。それほど難しくないですね。“過去形”は“いつ”が必要であり、「経験」 についての“現在完了形”にはいらない、と覚えておいて、もっと“現在完了形”を使いながら、しっかりマスターしましょう。
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